発達障害(ADHD)は子供だけじゃない!?3~4%の大人の症状とは?改善方法(対策)はあるの?

2019年10月28日(月)20時30分~20時45分 きょうの健康 発達障害 疑問に答えます!▽大人の注意欠如・多動症(ADHD)

発達障害は子どもに特有のものではない。

中でも「注意力に問題が生じる・落ち着きがない」などが特徴の「注意欠如・多動症(ADHD)」は、大人の3~4%にあると言われ、大人になってから診断を受ける人も増えている。

症状を改善する処方薬や、一部の医療機関で行われるグループでの治療プログラムの様子を紹介。またホームページ「NHK健康チャンネル」に寄せられた視聴者からの質問にも回答。

大人にもある発達障害の症状や改善策(方法)はあるのでしょうか?

ぜひご覧下さい!

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目次

発達障害(ADHD)とは、どんな障害なの?

引用元:https://twitter.com/pino_27s/status/1162980430347268097

ADHDは、注意欠陥・多動性障害とも呼ばれ、不注意(集中力がない)、多動性(じっとしていられない)、衝動性(思いつくと行動してしまう)といった症状が見られる障害です。

ADHDは、これらの要素の現れ方の傾向は、「不注意優勢に存在」「多動・衝動優勢に存在」「混合して存在」というように人によって異なります。

ADHDのあるお子さまは、その特性により授業中、集中することが難しかったり、忘れ物が多いなどがあり、叱られることが多くなりがちです。

叱られることが増えていくと、自信を失い、追い詰められてしまうということもあるので、お子さまの特性を理解し接することが大切です。

不注意優勢に存在

「不注意」の特徴が最も強く現れるタイプです。授業中に集中し続けることが難しい、忘れ物が多い、外からの刺激などですぐに気がそれてしまうなどの特徴があります。

一方で、自分の好きなことについて考えたり取り組んだりしていると、話しかけられても気づかず、周囲の人に「無視された」と誤解されることもあります。

多動・衝動優勢に存在

「多動性および衝動性」が強く現れるタイプです。

動いていないと気分的に落ち着かないだけでなく、ただ無意識のうちに身体が動いてしまう、感情や欲求のコントロールが苦手などの特徴があります。

授業中でも立ち歩く、指名されていないのに答えてしまう、などの特徴から、集団生活で落ち着きのなさについて指摘されることも多いかもしれません。

混合して存在

「不注意」と「多動性および衝動性」の特徴をともに満たしているタイプです。どの特徴が特に強く出るかは人によって異なります。

「不注意」「多動性」「衝動性」の3つの症状を特徴とする行動の障害で、一般的には7歳以前から症状が現れます。

知的な障害はなくても、行動に障害があるため、本人に学習の問題が生じたり、他の児童生徒に影響が及んで孤立やいじめなど二次的な問題を引き起こします。

行動の問題は、脳の発達に伴って12歳ごろから減りますが、最近では大人のADHDも知られるようになってきました。

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発達障害(ADHD)は子供だけじゃない!?3~4%の大人の症状とは?

引用元:https://ddnavi.com/matome/567360/a/

ADHDなどの発達障害に対する研究や世間の認知が進んだことで、近年は大人のADHDが注目されています。

特に大人になって「仕事でのミスが多い」「いつも叱られてばかりいる」ことが増え、周囲や自身がADHDではないかと疑って受診するパターンが増えています。

不注意優勢型(不注意が目立つ)

ケアレスミスが多い、約束を忘れてしまう、物をよく失くすといった、不注意を起因とする症状が主に現れるタイプです。

上記のミスはADHDでない方でも起こりうるものですが、ADHDではこれらのミスが年齢に対して不相応に生じ、日常生活・社会生活に支障をきたします。

これらの症状は決して本人のやる気がない、怠けているというわけではなく、脳の機能発達の偏りから起こるものです。

多動・衝動性優勢型(落ち着きのなさが目立つ)

じっとすることができない、失言をしてしまうなど、多動性や衝動性から起こる症状が主に現れるタイプです。

ADHDの多動性というと、すぐに離席してしまうイメージがありますが、大人のADHDでは離席してしまうほどじっとできない方はあまり多くありません。

大人のADHDで多動性が現れる場合は、何となくそわそわしている、体を小刻みに揺らす、といった形で現れることが多いです。

混合型(不注意、多動性、衝動性ともに目立つ)

混合型は、上記に挙げた不注意・多動性・衝動性が同程度に目立つタイプを指します。

大人になると不注意優勢型が多くなり、多動・衝動性優勢型は少なくなるという。

その理由が、社会に出ると自身でスケジュールやタスクを把握し、ミスなく確実に遂行する能力が求められます。

そこでADHDの不注意症状が顕在化して「自分はADHDかもしれない」と受診するパターンが多いと考えられます。

子どもの頃は混合型であったが大人になるにつれて多動の症状が落ち着き、結果として不注意の症状が目立つことがあるのが理由だそうです。

確かに大人になると多動的ではなく落ち着いてはきますからね。

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発達障害の改善方法や対策はあるの?

引用元:https://woman.excite.co.jp/article/lifestyle/rid_E1526629368227/

では、発達障害の改善方法や対策はあるのでしょうか?

薬物治療

大人のADHDの薬物治療では、現在「ストラテラ」「コンサータ」の2剤の処方が認められています。どちらの薬も脳の中枢神経に作用し、ADHDの症状を抑える効果があります。

実際に、患者さんからの希望があれば薬物治療を実施します。

しかし薬物治療は症状を抑える、いわゆる対症療法にすぎません。

そのため、薬物治療と並行して次に述べる環境調整やソーシャルスキルトレーニングなどを通して、自身が仕事や生活をしやすい環境を整えることが大切です。

環境調整

環境調整は、ADHDの方が集中して仕事や勉強などに取り組めるように周囲の環境を整えることを指します。

たとえば、大人の場合だと以下の環境の見直しを行うことで、ADHDの特性をカバーしながら生活をすることが可能です。

ポスターなどの掲示物など、集中できなくなる要素をなくす。

スマートフォンのリマインダー機能などを活用して予定を忘れないようにする。

指示を出してもらう際には簡潔に少しずつ出してもらうようお願いする。

計算などの苦手な作業は、他の人にサポートや確認をお願いする。などが挙げられます。

その他には・・・

対人関係を構築する際に必要な技能を学ぶ訓練です。ADHDの患者さんは、頭ではわかっていても、衝動性からつい誰にも相談せずに行動してしまう、うっかり失言をしてしまうなど、対人関係に難しさが生じることがあります。

ソーシャルスキルトレーニングを受けることで、相手の気持ちを慮りながら行動できる方法を身につけられます。

なかなか普通に人には理解されにくい発達障害。自分一人で苦しまないで下さい!

必ず理解してくれる人はいます。頑張ってくださいなんて言いません!相談できる方を見つけることが最優先です。

決して自分を責めることだけはしないで下さいね!

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まとめ

ADHDの症状一つひとつは、ADHDでない方にもあるありふれたものです。そのため、周囲の理解がなければ「怠けている」「やる気がない」と評価されて、過度な叱責や自尊心の低下につながることがあります。

ADHDの症状は、努力すれば解決するものではなく、どうしても起きてしまうものです。

しかし、自身の持っている特性を把握し、持てる能力を生かした形で工夫することにより乗り切れる場面も多くあります。

また、職場でご自身の障害について理解してもらえている場合には、これが怠けややる気のなさではなく、ADHDの特性であることを職場の上司や同僚などに伝えましょう。

自身の障害を伝えられていない、あるいは障害に対して理解がない環境である場合には、必ずしも「ADHDである」ということまでは伝えなくてもよいでしょう。

ただし自分が業務上困っているポイントについては説明し、可能な範囲で理解とサポートをお願いすることが大切です。

参考にして頂ければ幸いです!

最後まで読んで頂きありがとうございます!

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